
今回のステップは、生命エネルギーを可視化するです。
今までのステップの情報をグラフ化します。そうすることで、あなたの経済状況やお金(生命エネルギー)とのかかわり方の変遷を明確に把握することができます。
具体的には、あなたの収入と支出を表すグラフをつくります。3〜5年分のデータを記載できるくらい大きなグラフです。
グラフは、手書きでもエクセルでも構いませんが、著者は、手書きを薦めています。
毎月の月末に、その月の収入の総額と支出の総額をグラフ上に書き込んでいくことになります。収入と支出で色を分けたほうがいいでしょう。そして毎月の金額を結んで折れ線にしてください。
最初は、支出のほうが収入を上回っているかもしれません。しかし、ステップ4の3つの質問を毎月繰り返すことにより、支出が収入を下回ってくると思います。
3つの質問がもたらす効果は、
支出を自動的に抑える、です。
質問1は「差し出した生命エネルギーに見合う充足感、満足感、価値を得ましたか?」でした。それぞれの支出カテゴリーに対してこの質問を繰り返すことで、自分の選択に対する意識が高まり、自動的に毎月の支出総額は減っていきます。
以前は快楽をもたらすと思っていた支出、もしくはただ習慣的に行っていた支出が、実際はまったく満足感や快楽をもたらさないことに気づくと思います。
質問2「その生命エネルギーの使い方は自分の価値観や人生の目的と調和していますか」でした。
ある支出項目が人生の目標と調和していないと認識するだけで、その認識に基づいて実際の支出行動を変えるのです。あなたは自動的に自分の価値観や人生の目的に沿わない支出を抑え始めます。以前よりも人生の目的に沿ったものにお金を使うようになり、物質的生活と心の中の意識が結びついていると感じ、自己に対してもっと肯定的になります。
お金の使い方と人生の目標が調和しているとき、あなたは一体感を覚えます。自分自身に対して肯定的な感情を抱けます。
3つ目の質問「もしお金のために働く必要がなくなったとき、このお金の使い方はどう変わりますか?」でした。
お金のために働き、働くためにまたお金を使う。そのようなサイクルから抜け出した、経済的自立に到達した人は、到達後に支出がさらに抑えられると感じています。
いかがでしたでしょうか。
収支を1円単位まで収支表に記録し、3つの質問で自分の価値観と人生の目的を再認識します。そして、折れ線グラフでお金に対して高い意識を保てているのか確認できます。
収入と支出のラインの間に、どんどん大きなギャップが生まれてくると思います。このギャップは、貯蓄になります。
(参照)お金か人生か より
(参考本)