
ここでは、実際に、自分の生命エネルギー(時間)をいくら(円)と交換しているのかを調べていきます。
大半の人は、週40時間働いて、10万円稼いだので、生命エネルギー1時間を2500円で交換しています。という回答をすると思います。
実際に働いた時間だけでなく、この仕事と直接関係する生活の中の行動(生命エネルギーの使い方)をすべて洗い出してみてください。その仕事と直接関連するあらゆる支出を思い浮かべてみてください。つまり、その仕事をしなければ使わずに済んだ時間とお金です。
例)
・通勤
家と職場の往復には、時間かお金、もしくは両方必要です。車や公共交通機関でも同じです。車の場合、駐車場代、有料道路代、ガソリン代、車の維持費などを忘れないでください。
仮に、通勤時間を往復で1.5時間、週7.5時間、ガソリンと維持費は週1万円と仮定すると、
7.5時間/週
1万円/週
・仕事用の服
職場で着る服は、休みの時も着る服と同じですか?または、仕事にふさわしい恰好をする必要がありますか。
スーツ、ネクタイ、ハイヒール、ストッキングなど職場で標準となっている格好も含まれます。
買い物や化粧、髭剃り、ネクタイの着用など、服や身だしなみのために使うあらゆる時間、お金を勘案してください。
仮に週1.5時間 週2500円、こうした行為に時間をかけると仮定します。
1.5時間/週 2500円/週
・食事
仕事が原因で増える食費や食事のための時間です。朝と昼のコーヒー、ランチのために並ぶ時間、自炊できないほど忙しい(または疲れている)時にとる外食やウーバーなどです。
週5時間、外食やコーヒーの時間に使っていると仮定します。また、レストランでのランチは自炊より週3000円ほど余分にかかり、仕事のご褒美として飲んでいるコーヒーに週2000円使っているとすると、総額5000円になります。
5時間/週
5000円/週
・日々のストレス解消
仕事を終えて帰宅した後は、どのように過ごしていますか?もし、仕事によるストレスや疲れを解消するのにしばらく時間がかかるのであれば、その時間も仕事がらみの時間といえます。
仕事や同僚の愚痴を言う時間もいれてください。週5時間、週3000円と仮定します。
5時間/週
3000円/週
・逃避のための娯楽
仕事がないときはどのように過ごしていますか? 仕事が大変だったから、夜飲みに行こう。週末は仕事を忘れて、温泉に行こう、等の気晴らしが入ります。
週5時間、4000円と仮定します。
5時間/週
4000円/週
・休暇
休暇を自然の中で過ごしたり、知らない土地へ旅行したり異文化に触れることは、人生で最良の経験になりえます。ただ、「休暇をとること」が仕事に戻るための休憩のような時間であれば仕事がらみの出費といえます。休暇が仕事がらみか、自分のための時間か判断できるのはあなただけです。
また、別荘や、キャンピングカーなど現実逃避のために数週間しか使わないものはないでしょうか。そのようなものも含めてください。
仮に、5時間/週 3000円/週 とします。
・仕事が原因の病気
あなたがかけている医療コスト(時間、お金)を含めてください。ただ、この医療コストの何割が仕事によって生じているかは、あなた自身の主観的な感覚に頼るしかありません。
自己負担の出費は週2500円、病院や薬局へ行く時間、ベットに横になっている時間を週1時間と仮定します。
1時間/週
2500円/週
・その他の費用
自分の資産と負債の貸借対照表を見てみましょう。仕事と直接関係なければ買わなかったと思える項目はないでしょうか。
例えば、仕事がなければ家事代行や、ベビーシッターや保育園の費用は必要でしょうか。
インターネットの求人情報検索、仕事の人脈づくりのための時間、キャリアアップのための本やワークショップの費用。そのような費用も含めてください。
あなたの実質時給
いままで洗い出した数値を表にまとめてみましょう。通常の週の労働時間に、これまでに計算した仕事がらみの余分な時間を加えます。さらに、もらっている給与から仕事がらみの支出を差し引きます。
このように調整した後の給与を時間で割ると、あなたの時間当たりの実質賃金が出ます。あなたが使った1000円や100円は、あなたの人生の何時間何分に相当するでしょうか。
「お金か人生か」に、表がありますのでこちらでご紹介します。金額がドルとなっていますが、1ドル100円で変換するとわかりやすいと思います。
*上で説明に用いた金額は、下記表のドルを単純に1ドル100円で換算したものです。
この場合、7万円/週に対して、70時間/週 仕事がらみに費やしていることになります。時間当たりにすると、時給1000円で、仕事をしていることになります。
会社からは、時給2500円もらっているから、いい仕事だと思っていても実質時給は1000円なのです!
これがわかったとき、あなたはこの仕事を引き受けますか?
(参考本)