
今回は、「満足度曲線」についてです。
「お金か人生か」の中で、満足度曲線について説明がされています。
満足度曲線とは、満足感と支出額(通常はより多くのものを持つための支出)の関係を表すものです。
①生まれたばかりのころは、基本的な欲求が満たされます。十分な食事ができ、快適な温度の雨露をしのげる家がある状態です。赤ちゃんのころは、不快なとき、何か欲しいとき、泣き叫ぶことで、外から何かが提供され、不快な気分、状態を解消してくれます。ここで欲求が満たされ、生き残ることができます。
このとき、私たちの心の中では、このような出来事をすべて記録し、記憶します。
ここで、必要なものがある→外に求める→手に入れる→満足する。こうしたパターンが記憶されていきます。
② その後は、最低限の必需品を超えて、もっと楽しいものを手に入れようとします。(おもちゃとか、自転車等) このおもちゃを自分が手にする時、大人が買い与えてくれる場合や、お小遣いをもらって自分で買う場合があると思います。ここでおもちゃを手に入れるには、お金が必要と認識します。
ここで、必要なものがある→外に求める→お金が必要→手に入れる→満足する。こうしたパターンが形成され、続いていきます。
③ この次に、楽しいをさらに上をいく、ぜいたくなものを手に入れるようになります。自動車を買う場合も、走ればいいだけでなく、かっこいい外観等、家を探す場合も、住めればいいだけでなく、より大きな家、高級住宅地等。。このころは、まだ支出額=満足度が等しいと信じ、満足度曲線が踊り場に突入し始めているのにほとんど気づきません。
さらに人生は続いていきます。会社で昇進し、お金を稼ぐほど、心配事が増えて、より多くのエネルギーが必要とされます。その結果、家族との時間は減ります。物を多くもてば、壊れるのではないか、盗られるのでは心配が増え、税金も増え、色々な支払いが増えていきます。
そこである日、多くのものをもっているのに、心が満たされていない自分に気づきます。
お金=満足度は、もはや成り立っていません。むしろ、お金が自分のマイナスになってきています。どんなに多くのものを買っても、満足度曲線は下降するばかりです。。。
(参考本)