ここでは、今までに稼いだお金を把握します。
社会人になってからの給与だけでなく、学生時代のアルバイト代、もらったお金等、思い出す限り書き出してみてください。
これで、あなたの生涯の収入が細かく把握できます。
目的は、あなたがこれまでに稼いだ収入の総額を可能な限り正確に、正直に把握することです。
（利点）
自分があまりお金を稼いでいない。その気になればいつでも稼げる、といった根拠のない思い違いや自己概念を打破してくれます。もし、あなたが、自分の稼ぎを過小評価していた一人であれば、このステップは驚くほど効果を持ちます。
本の中で、専業主婦の方のお話が書かれています。彼女は郊外に住む主婦としてほとんどの人生を過ごし、自分が他者に扶養され、世間知らずで（率直にいえば）価値のない人間だというイメージを抱えていました。このステップは自分には当てはまらないと思い込んでいました。
家族に対して金銭面で貢献したことはなく、その日まで離婚調停でお金をうけとったこと、自分が稼いだわけではないと思えるお金を、恥ずかしく思っていました。
ところが過去をよく振りかえってみると、何も稼いでいないと思い込んでいた結婚期間に手掛けた雑多な仕事で、５万ドル以上（日本円にする約５００万（１ドル＝１００円で換算）稼いでいたことがわかったのです。そこで、初めて自分のことを有能な稼ぎ手だと思えました。
このステップに取り組むだけで、想定していた金額の２倍の給料の仕事に応募する自信がもてたのです。
（役にたつ心構え）
このステップをしていると、自己批判、もしくは恥の感情が湧き上がってくるかもしれません。
その時は、恥じない、責めない ことを思い出してください。
ふさわしくない態度や行為を改めるためには、「非難」と「区別」という２つのやり方があります。「非難」とは、恥と非難、善と悪であり「区別」とは、虚偽と真実を区別することです。
「非難」は動きを止め、やる気を奪い、気持ちをそらします。
「区別」は、落とし穴を明るい光で照らしてくれるものです。
生涯収入は単なる数字であり、あなた自身の価値ではありません。多すぎることも少なすぎることもありません。
あなたの価値や価値のなさを証明するものでもありません。
（完璧を目指す）
このステップ（他のステップも）に取りかかる際には、完璧を目指しましょう。妥協することもできますが、完璧を目指すほど、このプログラムの効果が大きくなります。
といいつつも、１円単位まで把握するのは時間もかかります。10,000円単位だとちょっとざっくりになりますが、生涯という長い期間をみれば十分正確です。
あまりストレスを感じない、とりあえずやれる範囲でやってみましょう。
（参考本）